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土壌改良工事に必要なテント │ その種類と利用場面を正しく理解する

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【目次】

    その種類と利用場面を正しく理解する

    汚染土壌の改良工事は、取り扱う汚染物質や実施する工法によって様々な設備が必要になります。 その中でも大型であり、かつ法律にも定められた必要設備が、土壌改良工事用テントです。

    本記事では、汚染土壌の改良工事に利用できるテントの種類と利用場面を、ケースごとに分けてご紹介していきます。 どのようなテントが存在し、各種土壌改良工事の現場ではどのテントが適切であるのかを判断するために、本記事の内容を役立ててください。

    汚染土壌の改良工事とは

    まず汚染土壌とは、重金属や有機溶剤、農薬、油など特定の有害物質が基準値を超えて含有される土壌(土)のことを指します。 ここでいう基準値とは人体や生物に悪影響を及ぼす程度を表しており、土壌を直接摂取したり、土壌から染み出した地下水等を飲用することで、健康や環境に害を与える危険性があります。

    人為的なものも自然発生のものもあり、いずれもこの害への対策として、対象となる土壌については汚染土壌の改良工事を行うことがあります。

    汚染土壌対策の基準や方法を定めるため、2003年に『土壌汚染対策法』という法律が制定されました(2010年に大幅改定あり)。 当該法は、土壌汚染の状況の把握や、土壌汚染による人の健康被害の防止を目的としていて、土壌汚染調査の義務が発生する土地の基準を明確にしたり、対象となる特定の有害物質や害をもたらす基準値が定められたりしているもので、この法律の内容に合わせて汚染土壌の改良工事を行う必要があります。

    また、土壌に含まれる汚染物質に合わせて適切な処理が必要となるため、汚染物質によっては、それぞれの『特措法』が設けられています。 たとえば、『PCB(ポリ塩化ビフェニル)特措法』や『ダイオキシン特措法』がその例です。 改良工事の内容や汚染物資の種類によって様々な決まりがあるため、対応内容によっては、作業の中でテントを用いて工事を行う必要が出てくるケースが存在するのです。

     

    土壌改良工事の工法と、テントが必要なケース

    土壌の改良工事には複数の工法種類があり、取り扱う汚染物質や現場の条件に合わせて適切な工法での対応が求められます。 また、それぞれの工法において、テントが必要な場合とそうでない場合がありますので、以下に工法の種類とテントの要否を整理してご紹介していきます。

    ホットソイル工法

    VOC(揮発性有機塩素系化合物)の汚染された土壌に生石灰などを混合することで熱が発生します。 その反応熱を利用して、汚染物質を揮発・分離させ活性炭にて吸着回収する方法がホットソイル工法です。 この工法は、原位置で行う場合はテントが必要です。

    原位置バイオ工法

    汚染土壌を掘削せずに、原位置で分解が可能なVOCや油分に関して、栄養塩、高濃度酸素水を簡易薬液注入装置を用いて、分解微生物を活性化することで浄化する工法を『原位置バイオ工法』といいます。 この工法においてはテントは不要です。

    掘削除去工法

    汚染土壌を直接掘削して汚染土を除去し、場外の中間処理工場まで搬出する方法が『掘削除去工法』です。 この工法に関しては、汚染物の種類によってテントの要否が変わるため注意が必要であり、専門家に相談するなどして確認をしなければなりません。

    その他テントが必要なケース

    VOC汚染土壌に対して、掘削除去工法で行うケースではテントが必要であり、雨除けや粉じん対策としての用途でテントを用います。 また、以下の汚染物質が含有される汚染土壌の改良工事においては、原則として負圧管理する必要があるため、その機能を備えた前室付きのテントが必要になります。

    • 水銀
    • PCB
    • ダイオキシン
    • POPs

    その他の重金属の場合は、近隣への対策を行う必要がある場合にはテントを用いなければならないとされています。

     

    土壌改良工事用のテント・仮設屋根の紹介│デポレントの豊富なラインナップ

    続いて、用途・利用場面に合わせたテントの種類についてご紹介します。 高い品質と豊富なテントのラインナップを持つ、デポレントの製品を例に、以下テントにどのような種類があるのかご説明します。 実際の現場に合うテントはどの種類になるのか判断する為に、参考にしてください。

    飛散防止テント

    『飛散防止テント』は、工事によって土壌に含まれる汚染物質が周辺へ飛散することを防止するために用いるテントです。 デポレントの飛散防止テントは、レールによる横移動やクレーンによる吊り上げを行うことで、現場の作業箇所や進捗状況などに合わせてスムーズに移動させることも可能で、トータルの移設コストを大幅に削減することも可能です。 屋根ユニットをクレーンやウィンチで移動することで、大面積にも対応することができ、大スパン施設(W15~30メートル) でも、移設が容易な構造です。

    有害物含有粉塵拡散防止テント

    汚染度合を示すレベル1からレベル3まで、現場に合わせて対応できるよう、スクリーニングルーム、負圧集塵機、クリーンルーム、前室テントなどの様々な環境機器設備を揃えているテントが『有害物含有粉塵拡散防止テント』です。 豊富な設備によって、有害物質の細かな粉塵が周辺に舞って拡散することを防ぎます。 作業者の安全を第一に考えて作られた、品質が非常に高い安心・安全のテントです。

    伸縮式仮設テント

    『伸縮式仮設テント』は、アコーディオンのような構造によってテント自体が伸縮するタイプのテントです。 現場に合わせてサイズを調節できる仕様であり、開口部を広く設けて長尺の物や重量物を直接クレーンで入出庫できる点も特徴です。 上屋の伸縮は重機を使わず人力で対応することも可能なため、高い柔軟性や対応力を発揮します。

    間口サイズは5種用意されており、現場に合わせて適切なサイズを選ぶことが可能です。 設置工事は1棟あたり通常1〜4日で完了可能で、撤去も通常1~2日で迅速に現状復旧することができます。

    新型伸縮式仮設テント

    スパン毎にテントを差し込んでいく構造で、伸縮仕様の『新型伸縮式仮設テント』です。 必要な面積の分だけ上屋をレンタルできる点が特徴で、テントをスパン毎に差し込んでいく構造のため、桁行方向の寸法は1スパン(1.5m)毎に自由に設定が可能。 カーテン式の開口部は、スライドするだけでフルオープンすることが可能で、スピーディーな出し入れを行えます。

    テントの取付は、ガイドファスナーに沿って分割膜を差し込みスライドさせるだけなので、旧型と比較して安全性と施工性が優れています。

    固定式テント

    大空間の保管スペースを手軽に確保することができる、サイズの決まったテントです。 伸縮式のように柔軟にサイズを変えることはできませんが、中間支柱のない大規模なスペースと7.5mの軒高を確保できる構造で、積み荷をたっぷり格納することが可能です。 充実した機能を備えた保管向けの倉庫として利用することが可能で、構築も短期間で行えます。 建築基準法に対応しており、建築確認申請が可能となっています。

    まとめ

    汚染土壌の改良工事にも様々なケースが存在し、汚染物質の種類や実施する工法ごとに必要な設備も異なります。 テントを必要とする現場も多くあるため、利便性や安全性を考慮したテント選びが重要になります。 テントは比較的大がかりな設備のため、面倒に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。

    デポレントのテントは、機能の高さと使い勝手の良さを備えたレンタル式テントです。 汚染土壌の改良工事向けのテントも数多く取り揃えているため、工事の現場でテントを必要とされている方は、まずはお気軽にお問い合わせください。

     

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